コラム

【ちょこっと豆知識】UMIDって何?

AS MXF Checker と AS MXF Audio Inserter のUMID表示

映像コンテンツ制作の技術にかかわる皆様に、ちょっと業務に役立つ知識などをお伝えする【ちょこっと豆知識】。今回は、UMIDについて解説します。

MXFファイルを扱うとき、UMIDという単語を見たことはありませんか?
UMIDは、MXFを一意に示す通常32バイトのIDです。SMPTE ST330規格で32バイト内の各位置に入れる値の種類が決まっており、その中のMaterial Numberはランダムな値となることが多く、ファイルが生成や改変される度に新たな値が発番されます。

ファイルはファイル名で識別されることが多いですが、転送先やシステム内でファイル名が変更されると、どれが同じ映像素材なのかを識別することができない場合があります。
そのため、このUMIDを見れば同じ素材かを断定できるという趣旨のものです。

素材を複製した場合に連番をつけたり、拡張としてフレーム毎にもUMIDを持たせたり、カムコーダーのGPS情報をUMIDに埋め込んだり、編集後にもUMIDを元にオリジナル素材にたどり着ける、など、当初は色々な夢物語が語られていましたが、装置の仕様や運用がそこまで追いつかず、実質は最初に書いたようにファイルに一意の番号が振られているという程度の使用方法に収まっています。

普通のファイルコピーでは当然UMIDは変わりませんが、XDCAMディスクにコピーすると無意識にリラッピングされるため、UMIDも変わります。

普段、編集マンの方がUMIDを意識することはほとんどないと思いますが、注意が必要な場合があります。
ある放送局では、内部でUMIDを見て同じ素材かどうかを判定しており、また、あるMXF修正ソフトではMXFを書き換えた後にUMIDを変更していない、という規格違反があり、その結果、1版と2版でUMIDが同じなので納品をはねられる、ということが起こったりします。

AS MXF Checker や AS MXF Audio Inserter では、下記のようにUMIDを表示しています。

AS MXF Checker と AS MXF Audio Inserter のUMID表示

なお、UMIDは、ユーエムアイディーと読まれることが多いようですが、ユーミッドと呼ぶ人もいます。(筆者はユーミッドと昔教わりました)

本コラムは、2026年3月3日の公式Xの投稿別ウインドウを開くをもとに再構成したものです。

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